「あの子いつもケラケラ笑って楽しそうだよね」
「あれは完全にネアカだから」
「昔からそうだったの?」
「んー、わりと昔からだね。」
「なになに?何の話してるの??」
「出た!ネアカちゃん(笑)」
「え?え? ネアカって何~??」
最近では死語になりつつありますが、今回はネアカの意味や語源、使い方を例文付きで紹介するのでぜひ参考にしてください!
ネアカの意味は?
ネアカの意味は、話しやすい、周りや自分自身を楽しませたり笑わせたりするのが得意など、第一印象や見た目に関係なく本質が明るい性格や、そういった人物のことです。
ただし対義語となる【ネクラ】に比べると、性格そのものよりも《前向き・ポジティブ》といったような考え方や生き方が対象になっていることが多いです。
ネアカは【ネクラ】とともに漫画家のいしかわじゅん氏による造語で、タレントのタモリさんこと森田一義がはやらせたことで流行語となりました。
またネアカはSONY創業者の盛田昭夫氏の口癖だったそうで、ビジネスマンにとって目指していきたい考え方としても注目されています。
ネアカの語源は?
ネアカの語源は「根が明るい」または「根っから明るい」の略です。
ネクラの「根」とは、性根(しょうね)や根性(こんじょう)など、その人の精神性(個性など)の根底を指しています。
実際に、「ネ」という言葉を使って人間の性格を特徴的に表現しようとすることは1980年代には広く行われていましたが、人や物の価値を“明暗”で判断する風潮が生まれ、人にレッテルを貼るような差別的な意味合いを持つ面も目立ちました。
タモリさんは「こう見えて、オレは根が暗いから」等と「表面的に明るいが、根は暗い人」という意味でネクラを使用していましたが、世間的にはネクラは「根っから暗い人」という意味で受け取られてしまい、「ネアカ」と「ネクラ」は対比され、悪口として流行しました。
このような流れを受け、次第に「ネアカ・ネクラ」という言葉は衰退していきました。