「恋愛のノウハウ」や「料理のノウハウ」ということばは誰でも聞いたことがあるはず。
でも「ノウハウ」って正確にはどんな意味?って問われると、明確に答えられる人って少ないんじゃないでしょうか。
ノウハウの意味や語源、使い方を例文付きで紹介するのでぜひ参考にしてください!
ノウハウの意味は?
ノウハウの意味は「ものごとの方法に関する知識」で、「手続き的な知識」とも言われています。
ややわかりにくいですが、一言で「コツ」・「知識」・「秘訣」と言い換えることができます。
冒頭の文に当てはめると「恋愛の秘訣」「料理のコツ」という意味になります。
「Know(知る)」と「How(方法)」から成る英語が日常生活に浸透したカタカナ語の一つです。
★ハウツーとの違い
Howを使うカタカナ語にハウツー(how to)がありますが、意味合いが似ているため間違いやすいです。
ハウツーの意味は「~をする方法」、「~のやり方」で、ものごとの入門編に多く使われています。
先に述べたようにノウハウの意味が「~の方法に関する知識」なので、「ハウツーに関する知識」と言い換えることができます。
よって、ハウツーを内包していると言えますね。
★ビジネス用語としてのノウハウ
ビジネスにおけるノウハウの意味は「それぞれのビジネスに関する具体的な技術的知識」となります。
ポイントは
- さまざまな業界や企業においてそれぞれ必要となる“具体的な”技術であること
- 暗黙知(経験的に使っているが、言葉では説明できない技術)であること
この2つを押さえると覚えやすいです。
ビジネス用語でのノウハウは一言で「技術」と言い換えることができます。
また、ビジネスにおいてのノウハウは知的財産権としての側面を持っています。
国際商業会議では「ノウハウとは工業目的に役立つ技術を完成させ、それを実際に応用するのに必要な秘密の技術的知識や経験、またそれらの集積」としています。
分かりやすく言うと、「産業上利用することができる秘密が守られた技術的知識や経験」となります。
★ナレッジとの違い
ビジネス用語のノウハウと混同しやすいカタカナ語に「ナレッジ(knowledge)」があります。
ナレッジの意味は「企業などの有益な情報・経験・知識」です。
明確な違いとしては、ナレッジが言葉に残すことができる知識(=形式知)に対して、ノウハウは行動で身に着けるもので言葉では伝えられない技術(=暗黙知)だということです。
ノウハウの語源は?
ノウハウの語源は英語の「know-how」から来ています。
Know-howは「ものごとのやり方に関する知識、コツ」という意味の名詞です。
それがそのまま日本で使われ出し、今では日本語としてすっかり浸透していますが、そうしたことばの総称をカタカナ語と呼びます。
ノウハウの使い方を例文付きで紹介!
日常的なノウハウ
- ゲームのノウハウ
- 釣りのノウハウを体で覚える
- 兄に受験勉強のノウハウを教わる
ビジネスシーンでのノウハウ
- システム開発のノウハウを習得する
- ウェブコンサルティングのノウハウを集約し、品質向上に役立てる
- Youtubeで稼ぐノウハウを無料で公開します
- 先代から商いのノウハウを教わった