「ようやく同人誌発行にこぎつけたな」
「ここまで長かったー!」
「今年のコミケは楽しみだぜ」
「人いっぱい来たら困るから、手伝い頼んだ方がいいかな?」
「自惚れるなよ、わきまえろ」
比較的耳にする言葉なので、なんとなくの意味は知っている方も多いかと思います。
今回は同人の意味や語源、使い方を例文付きで紹介するのでぜひ参考にしてください!
同人の意味は?
同人とは、作品を創る活動そのものや、それによって出来上がった成果物を意味します。
自費出版で出す雑誌のことを「同人誌」と言いますが、その同人誌自体を同人という場合もあります。
現在では、出版者がグループ・個人に関わらず、アニメや漫画の二次創作物が載っている本のことを同人誌、同人ということがほとんどです。
これは、毎年ビッグサイトで大賑わいになるコミックマーケットの開催によって、この意味が定着したと言えます。
同人の語源は?
同人の語源は、明治時代に同じ趣味や同じ志を持った人たちの集まりに由来します。
例えば、短歌や俳句が好きな人たちの集まりは「短歌同人」「俳句同人」と、文芸作品が好きな人たちの集まりは「文芸同人」と呼ばれました。
彼らが出版する雑誌は「同人雑誌」と呼ばれ、次第にその雑誌自体も「同人」と呼ばれるようになりました。
明治時代の学生たちは同人誌に自作の小説や詩を載せ、そこから北原白秋や武者小路実篤、志賀直哉などの有名な文豪も現れていきました。
有名な同人誌に「アララギ」「白樺」などがありますが、教科書で名前だけは見たことあるという方も多いのではないでしょうか。
現在のように同人の対象が漫画主体になったのは、第二次世界大戦以降です。