「○○くんっていつもニヒルな笑顔だよね」
(…「ニヒル」ってどういう意味?ニヒルな笑顔ってどんな笑顔なの?)
今回は、「ニヒル」の意味や語源、使い方を例文付きで紹介するのでぜひ参考にしてください!
「ニヒル」の意味は?
「ニヒル」の本来の意味は、「虚無的」という意味です。
虚無とは、「全てのものに価値を感じられず虚しい」という意味なので、「虚無的」は、そのような様ということになります。
人に対して使われることが多く、その場合は、「冷たく醒めている、暗い影のある、無感情な」といった意味で使われます。
「ニヒル」の語源は?
「ニヒル」の語源は、「虚無主義」を意味する哲学用語の「ニヒリズム」からできた言葉です。
「ニヒリズム」、つまり「虚無主義」とは、「人間の存在には価値がない」という考え方で、あまり前向きではない考え方です。
そこから、何となく斜に構えている人、何となく寂しそうで暗い影のある人、冷たく醒めた様子の人を表す言葉として「ニヒル」という言葉ができました。
本来は良い意味の言葉ではありませんが、使われ方が多様化し、好意的な意味でも使われるようになりました。
「ニヒルな人」「ニヒルな笑顔」というときは、影のある雰囲気がかっこいいといった意味で、「クール」という言葉と同じように使われます。
「ニヒルな笑顔」というのは、明るくはじけた笑顔ではなく、どこか影のあるような笑顔で、口角だけを上げたような笑顔、うまく笑えずうっすらと笑みを浮かべている様子のことです。
俳優さんの演技や雰囲気を表す時にも使われる言葉です。