「勝つには勝ったがしょっぱい試合だったね」
「この番組に出てる芸人って、しょっぱいヤツしかいない」
あきらかに食べ物に対してとはちがう種類の「しょっぱい」ですが、初めて聞いた人には想像しにくいことばですね。
しょっぱいの意味や語源、使い方を例文付きで紹介するのでぜひ参考にしてください!
しょっぱいの意味は?
しょっぱいの意味は「つまらない」「盛り上がらない」状況やものを表したことばです。
さまざまな場面で使われますが、盛り上がりに欠ける試合の内容や、物事の結果に満足できない場合に「しょっぱい試合」や「しょっぱい結果」などと言ったりします。
また、いまいちな行動をする人を「しょっぱい人」「しょっぱいヤツ」などと呼んだりします。
しょっぱいには相手を見下すニュアンスが含まれている場合もあります。
そこから派生した「塩対応」は、相手の対応がそっけなかったりして誠意が感じられないことを言い、その反義語の「神対応」は真心がこもった誠意ある対応を指します。
塩対応は省略して「塩」と使われる場合もあります。
「塩漬け」とは主に、格闘技の試合で膠着状態やお見合いの状態に突入して観客が静まり返ってしまうことを言い、全体的に盛り上がらなかった試合は「塩試合」と呼ばれ、「しょっぱい試合」と同じ意味で使われます。
しょっぱいの語源は?
しょっぱいの語源は大相撲から来ています。
塩が撒かれた土俵にいつも転がって塩にまみれている弱者は見た目がしょっぱそうであることから、「弱い」を意味することばとして使われていましたが、のちにプロレスに転身した力道山によりプロレスや格闘技に広まったとされています。
相撲からプロレスへ伝わった過程でしょっぱいは「つまらない」を意味することばへと変化していきました。
プロレスから世間に伝わった経緯としては、1994年10月30日に両国国技館で行われた新日本プロレスの試合後、平田淳嗣がマイクパフォーマンスで言い放ったのが始まりです。
見せ場が少なく、観衆の期待に応えられなかったことを指して「しょっぱい試合ですみません」と表現していて、このことから大相撲で弱いを意味するしょっぱいとは違う使い方であることがわかります。
2000年代からはタレントの内村光良などによって芸能界でも使われるようになりましたが、AKB48の当時メンバー島崎遥香(通称:ぱるる)が握手会でファンにそっけない対応をとったことが「塩対応」と呼ばれて話題になり、同時に「しょっぱい」の使われ方もメジャーになりました。
しょっぱいの使い方を例文付きで紹介!
職場で使うしょっぱい
職場では、挑戦し甲斐のある企画を提案しつづけないとしょっぱいヤツだと思われる。
誤字脱字だらけのしょっぱい企画書持ってくんな!
キミは判で押したようなしょっぱい仕事しかできないから評価されないんだ